日誌

引きこもるとそのままずるずると沈んでしまいそうな気がして、努めて、今年の夏はいろいろとレジャーに出かけました。

京都の下鴨古本祭り。
数日おいて、再び京都で五山の送り火。
マリアナ・バラフを観に、福野のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドへ。

そして、能登島で海水浴。
真っ黒に日焼けした。
欲をいえば、車で能登大橋を通るんじゃなくて、7月に観たジャック・ロジェのバカンス映画みたいに船で渡りたかった。

昨日いち日リュックを担いでいたせいか、肩が痛い。

京都からの宅配便の段ボール届く。
はじめての下鴨古本祭り、はじめての京都で、なんというお店で買ったのか、屋号が思い出せない本が結構ある。真ん中くらいにあった3冊500円とか、美術書が多い店の200円均一、という風にはなんとなく思い出せるのだけど。
整理しながら、山名文夫と山六郎の『女性のカット』を2000円で見つけた、と正直に書くかどうか、ずいぶん迷った。
またお客さんが減る。
たくさんの掘り出し物を見つける古本屋より、たくさんの掘り出し物が置いてある古本屋の方がいいに決まっている。


早起きして京都まで。
下鴨神社の古本祭りへ。
話しにはなんども聞いていたのだけど、ずっと訪ねられずにあったイベント。
金沢からだと結構近いので、今年は出かけてみる。
特急切符自由席往復、12400円。
モト、とれるのか。

行きの特急で2時間思いっきり寝てしまったので眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、出町柳駅でお金をおろしたりしていて、下鴨神社に到着した頃にはもう始まっていた。
出遅れた。
左右どちらからか迷うが、とりあえず右から見てゆく。

いろいろと手に取ってみて、全体にキッチリと値付けしてあるなという印象。
あまり掘り出し物は期待できなさそうなので、手ぶらを防ぐため、多少高いかなという本でも買っていくことにする。
せっかく来たんだからなにか買って帰らないとなあ。
しばらく順にすすみ、何冊か買ったところで、止まらない汗に耐えきれず、しばし後れをとるがと、入り口までうちわ(無料で配られている)を取りに戻る。
不忍ブックストリートのときに色々とお世話になっている、はとちゃんのイラスト。いつの間に(そういえばこの間コラボンでも作品を見た)。
気分転換に反対側から見て行く。
汗をかきかきうちわで扇ぎながら順番に、丁寧に見たり、ざっと見たり、戻ったり、飛ばしたりで、6時閉場の時間。
10時から1時まで、途中昼ご飯で抜けて、2時から6時まで、計7時間。段ボールひとつ送る。
7時間居ての収穫が段ボールひとつ、ってのはなんとも情けない気もするが。
ひたすら本の背を追いつづけて、ふと視界が歪んだり、気が遠くなったり、聞こえてくるのが京都弁ばかりで一瞬どこにいて何をしているのか見失ったり、足が痙りそうになったりしながら。
どれくらい疲れているかというと、横長の長方形の木箱に本を入れ、それを目の字や田の字みたいに何段かに積み上げて本棚にしてあるのだけど、そのうちの1個に緑色のペンキを塗ったのが混じっていたところがあり、その緑の板を背表紙と見間違い、珍しい本だと引っこ抜こうと何度か指をかけて、そうか本棚なのか、と気づく位。

会場を出て、また歩く。
鴨川沿いを散歩。
市役所の裏の方に銭湯(玉ノ湯)を見つけたのでひと風呂あびて、京極スタンドで軽くビール。
高島屋の地下でツマミと酒を買い込んで、帰りの電車に乗る。

そういえば、出町柳で昼ごはん食べるときにめぼしい店がみんな定休日な中で、《グリル&喫茶》って看板のいかにも昭和な店を発見。こういう店って、実はとても美味しかったりすんだよね、と期待して入ってみる。
お冷やが藻の味がしてしまったと気づく。注文取りのおばさんに、日替わりランチって今日は何ですか? ときくと、表の看板を見にいって、「とんかつとハンバーグ」でした、とのことで、じゃあ「Bランチ」にする。生ビール300円は安いと頼んだら発泡酒だった。帰りたくなる。冷えた薄いポークソテーと、解凍もののまん丸のハンバーグと、衣が薄くなかがトロトロの加熱しすぎのコロッケ。かしわ天は自家製っぽくあまり美味しくない。ごはんは大盛り。まだこういう店って残ってるんだなと嬉しくなった。

8/8

早朝より、商店街総出で道路の清掃。
ホースで水をまいて、クレンザーを振りかけ、デッキブラシで擦る。
タテマチ通りにはスピーカーが設置されていて、いつも有線みたいなのをシャカシャカ流れているのだけど、今日はみんな汗垂らしながらタイルの汚れを落としているときは、Beckの『ルーザー』が流れていた。

終わって参加者にはAPAホテルの温泉入浴券の配布があったので早速、片町のAPAまで一風呂浴びにゆく。
ひさびさの、広い湯舟。
リラックスしてる場合じゃない、闘え、成り上がれ。
トニー・モンタナ。
目の下の刀傷。
ワールド・イズ・ユアーズ。
あぁ機関銃ぶっぱなしたいなあ。
誰もいない浴場で『スカーフェイス』な気分である。
まだ朝のうちだけど気分良く帰りにビール。
そういえばハワード・ホークスの『暗黒街の顔役』ってバーに収めるビールの利権争いだった。

仕事しなきゃいけない。

8/7

ふぐの卵巣は食べると死ぬのだけど、糠につけておくと毒素がぬけるらしい。
石川県で珍味として販売されていると知り、さっそく大和まで買いに出かける。

驚き度でいったら、蕪寿司の非ではなく、なんか発酵してうまそうだから食べてみたや、はじめてなまこを食べたやつはエライを超えている。
食べたらひとはみんな死ぬんだもの。
それをなぜか食べるのである。
なんで毒が抜けるかもわかってないので、最初に成功したまんま、食べる。
なんでこんなすごい食べ物があまり知られないままなのだろうか。
もっと自信を持って、ひろくアピールしていくべきなのに、大和の中の魚屋でも、鮭の切り身や一夜干しの隅に、塩辛なんかと一緒に並んでいる。

酒屋によって日本酒も抱え、うちに帰って糠を洗い落とす。
見た目は鱈子の様。
ハシにはさんで迎えに行くと、うん、しょっぱい。
一言でいうと、すごく塩辛い鱈子。
これで1000円か。

珍しいは珍しいんだけど、味は「ふーん」で終わってしまうのが難点か。

8/3

仕入れに東京まで出かけてきました。

原美術館。
2度目のウィリアム・エグルストン展。
閉館後にヤン富田のライブ。
去年の暮れに科学未来館で観たときは、東京を離れる次期と相まって、個人的に感慨深いものがあった(上京前のアイドルのひとりだったから)。
それからすぐに、こんな風に芝生の上でワイン飲みながらまた聞いてるなんて複雑な心境。

二日続けてコラボンの裏庭へ。
知り合いの子供(六ヶ月)に励まされました。
頑張れと、肩をたたかれました。

暑さのせいで通りに人がいない。
おもてにホースで水を打つ。
クーラーを効かせた店内にも人が寄りつかない日だった。
このまま9月まで売れないのかなあ。
学校帰りの近所の小中学生を相手に、「お母さんに小遣いもらってこい」と、ちょっとエッチな本を売りつけるのが収入源の柱だっただけに、夏休みで大打撃を受けている。

夜、シネモンドで『17歳の肖像』。
『17歳のカルテ』からもう10年か。
「めがね」の女性教師がとても効いていて、日本版をつくるときは、是非、市川実日子が演じてほしい。
キャリー・マリガンの代わりは、というと、最近の女優事情に全く疎くてわからない。
佐伯日菜子みたいな子はいるのだろうか。

夜、野々市の先の方の「まちの花屋さん」という花屋へ自転車で。
途中迷って1時間ほどかかってしまった。

一軒家を改装した花屋さん。
吹き抜けがとても気持ちいい。
所狭しと花でつくったオブジェが置かれている。

入り口でハイネケンと小さな一輪挿しをいただく。

岸眞衣子さんのライブ。
アルバムの印象としてはエレクトロニカを少しシャープにした感じ。
去年、よく聴いていた。
はじめてライブをみて、華奢なんだけど姿勢のよい筋肉質な方で、少し驚いたけど、少し合点がいった。
ユーモラスなオノマトペが印象的でした。

帰り路、また迷いながら戻る。
・もうそろそろというときに、まだ早いかもと思いつつ、あとで逆に進めばいいやと、一本先で曲がってしまう。
・間違えたかなというときに、もう少し進んでみよう、あとで戻ればいいやと、進み続けてしまう。
このふたつが迷う原因だと考えながらペダルを踏んでいた。

電気屋を呼んで、店の外に張り出しているアーケードの照明を取り替えてもらった。
1/3ほどがずっと切れっぱなしになっていて、暗いなと毎日思うのだけど、はしごでは届かないし、高枝切り鋏の先にガムテープをくっつけて……というわけにもいけない。
月に一度ほど、通りについている結構な数の監視カメラ(なくていいと思う)を点検のため、電気屋が梯子車に乗ってやってくるので、ついでに診てもらった。

丸い蛍光灯が6つ。
かなり電力をくいそうなレフランプ(というのか)を2つ。
早く取り替えればよかったのだが、そうだ忘れてたと、半年くらいかかるもの。

暗くなるのを待って点してみると、明るいのなんの、盆踊りの櫓かと思う。